クリニック 名古屋ちくさヒルズ

膝が痛くて曲げられない…それ、半月板の損傷かも!?注目の再生医療とは

2025/06/20

ひざを押さえるデッサン人形

半月板とは?

膝関節の中には、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間に「半月板」と呼ばれる軟骨組織があります。半月板は内側と外側に1つずつあり、クッションのように膝への衝撃を吸収し、関節の動きを滑らかにし、安定性を保つ役割を担っています。

膝周辺の名称

半月板損傷の原因と症状

半月板損傷の原因は大きく分けて2つあります。スポーツなどで膝をひねったときに起こる外傷性の損傷、そして加齢により半月板がもろくなって発症する変性損傷です。

  • 膝の痛みや腫れ
  • 膝の曲げ伸ばしで違和感やひっかかり感
  • 歩行時の不安定感
  • 関節が動かなくなる「ロッキング」現象
膝に負担をかける動きの例

悪化を防ぐために避けるべき行動

半月板損傷を悪化させないためには、症状があるときに避けるべき行動があります。

  • 痛みを我慢して動き続ける
  • 無理にストレッチや筋トレをする
  • 膝に負担のかかる姿勢(しゃがみこみ、階段の昇降)
  • 市販の痛み止めだけで済ませる
医師と相談している患者のイメージ

従来の治療法とその課題

軽度の損傷では、安静やリハビリなどの保存療法が行われます。重度の場合は関節鏡を使って損傷部分の縫合や切除を行う手術が選択されることもあります。しかし、切除によって半月板が減ると、将来的に関節の変形(変形性膝関節症)へと進行するリスクも高まります。

再生医療の可能性

最近注目されているのが、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療です。PRP(多血小板血漿)療法では、患者さん自身の血液から抽出した成分を注射し、組織の修復力を高めます。幹細胞治療では、脂肪や骨髄由来の幹細胞を用いて損傷した半月板の再生を促します。

  • 手術を避けたい方に適している
  • 自己組織の再生が期待できる
  • 副作用が少なく身体に優しい
PRP療法による再生イメージ

当院での取り組み

当クリニックでは、膝関節の痛みに対してPRP療法や幹細胞治療を積極的に導入し、患者様一人ひとりに適した治療メニューを提案・提供しております。 手術を避けたい方や、早期回復を望む方はぜひご相談ください。

まとめ

半月板損傷はスポーツ選手だけでなく、加齢によって誰にでも起こり得る疾患です。膝の痛みや違和感を感じたら、早めに医療機関を受診することが大切です。従来の手術に加え、再生医療という選択肢が増えた今、自分に合った治療法を見つけることが重要です。

膝を大切にする未来志向のイメージ