クリニック 名古屋ちくさヒルズ

話題の「PRP治療」に新たな選択肢!― 再生医療の最前線「PRP融解液治療」とは?

2025/06/06

「関節が痛い…」「階段の上り下りがつらい」――そんなお悩み、ありませんか?
年齢とともに増えてくる膝や肩の痛みに対して、最近話題の治療法が 「PRP治療(多血小板血漿療法)」です。
でも、じつはこのPRP治療、さらに進化しているのをご存じでしょうか?
その名も 「PRP融解液治療」
今回は、いま注目を集めるこの新しい治療法について、分かりやすくご紹介します!

目次

そもそもPRP治療ってなに?

PRP治療とは、まず自分の血液を少量採取し、そこから「血小板」が多く含まれた部分(PRP)だけを抽出。これを患部に注射することで、炎症を抑え、組織の修復を促進するというもの。 もともと血小板には「成長因子」と呼ばれる再生を助ける成分がたくさん含まれており、それを集中的に患部に届けることで、自然な治癒力を高めるのがこの治療のしくみです。 特に変形性膝関節症や肩の腱板損傷、テニス肘などで、手術を回避したい患者さんに対して注目されてきました。

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最新型「PRP融解液治療」って?

では、「PRP融解液治療」とは何が違うのでしょうか? この新しい手法では、抽出したPRPをいったん冷凍保存し、使用時に融解して注射します。 一見シンプルな違いに思えますが、実はこの工程によってPRPの持つ“治す力”がよりパワフルになることがわかってきたのです。

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PRP融解液治療のメリットとは?

  • より多くの成長因子が取り出せる 冷凍→融解の過程で血小板が壊れることで、内部に含まれる成長因子が効率的に放出されます。 これにより、高濃度の再生因子を患部に届けられるのが最大の強みです。
  • 炎症を抑える力が強い PRP融解液には抗炎症作用のあるサイトカインも豊富に含まれており、慢性的な関節の腫れや痛みに悩んでいる人に特に適しています。
  • 治療のタイミングを自由に調整可能 通常のPRPは採血したその日に注射する必要がありますが、融解液なら冷凍保存しておくことで、症状の波に合わせて最適なタイミングで治療できます。
  • 複数回の治療も簡便に 冷凍保存されたPRPがあれば、採血を繰り返さずに継続的な治療が可能になります。忙しい方や体力に不安のある方にもやさしい方法です。
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どんな人に向いている?

  • 変形性膝関節症などで長年悩んでいる方
  • 手術は避けたいが、薬だけでは効果を感じられない方
  • 通院や採血の負担を減らしたい方
  • スポーツや趣味を続けたい中高年の方

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まとめ

「PRP融解液治療」は、単なる“代替治療”ではありません。
エビデンスと安全性に基づいた、再生医療の最前線です。
「歳のせいだから仕方ない」と思っていた痛みや不調も、体が本来持っている力で改善できるかもしれません。
自分の体に備わっている回復力を、科学の力で引き出す―― そんなやさしく、前向きな医療を、ぜひ知ってみてください。

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