院長ブログ 片言自在

30. CAR-T療法はお金がかかる

最近話題になる治療に、CAR-T療法という免疫細胞療法がある。

非常に効果があるが、一方 副作用が強く、かつ超高額である。

これまで免疫チェックポイント阻害剤であるオプシーボが高額と言われていたが、桁が一桁違っている。一回に何千万も必要とする治療薬が出現したのである。

私どものクリニックでも、免疫細胞療法は行なっているが、どこが違うのかというと、リンパ球に、ガン抗原特異性を遺伝子操作で持たせる、という工程が異なっているだけである。この工程が、少し複雑で手間がかかるということで、超高額になるのである。

しかし考えてみると、この工程をクリニックでもできるのであれば、ここまで高額にはならないかもしれない。ということで、調査と検討に入っているところである。

CAR-Tに加え、光免疫療法が実用化させるようになると、がん免疫療法は、チェックポイント阻害剤を加えて、非常に強力なラインアップとなり、一昔前までの、わけのわからないがん治療法から、最も有効なガン治療法へと、評価が一転すると思われる。

しかし、よく効く薬には、副作用があるのは、どのガン治療法でも同様であるので、 がん免疫療法は副作用が少ない、というのは、ちょっと違うのでは、と思っている。

むしろ、耐性が出にくいということであれば、それは大きな福音ではないか、と思うわけである。

クリニック チクサヒルズ 院長
林 衆治

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