院長ブログ 片言自在

26. 私もPRP治療患者

当クリニックでは、昨年度よりPRPを用いた関節治療を行なっている。

PRPとは、自分の血小板濃縮液のことである。

変形性関節症の患者様から40ml程度の採血をし、クリニック自前の細胞加工施設(無菌施設)で血小板濃縮液を4ml作って、ドクターが患者様の膝の中に注射する、というものである。

再生医療の中では、日帰りでできる手軽な治療法で、しかもヒアルロン注射では、痛みが取れない患者様達には、驚くほど効果がある治療法である。

実は、私も右膝が悪く、時々水が溜まる。それでいて、週末にはテニスをやるわけであるから、膝は悪くなる一方であった。

そこで、当院での治療開始に先駆けて、私は自分の膝で試すことにした。

というのも、投与量や有効性に関して、実はこれまでほとんど正確な情報がないからである。

とりあえず、2mlのPRPから開始することにした。つまり、20ml採血し、2mlに濃縮するのである。大抵の場合、水がたまっているので、膝から水を20ー30mlぬいてから、PRPを注射する。1ヶ月おきに、3回やってみた。ところが、あまり効果が感じられないのである。

そこで、思い切って4mlに増量することにした。

また同じように、4mlを3回やってみた。すると、効果が感じられるようになってきたのである。PRPが最も鎮痛効果を発揮するのは、1週間程度であり、その後は徐々に元に戻るような感じとなる。しかし、回数を重ねれば、着実に初回より痛みが少なくなり、膝のパワーが戻ってくる感じがある。

ということで、昨年度から4mlで当クリニックは実施しているわけである。

しかし、私は最近は、6mから8mlへと増量し、トライしている。狙いは、PRPの注射間隔を1から2または3ヶ月へ伸ばすことである。感触として、どうもいい感じではないか、と感じている。近いうちに患者様にも、お届けできるようになると思っている。

2019年3月に神戸で開催される日本再生医療学会では、当院でこれまで行ってきた700例以上の患者様におけるPRP4mlの結果を報告する。

結論から言うと、1)PRP治療は、関節症患者に有効である、2)患者の重症度が上がるほど、有効であること、3)初回治療の患者が、最も有効であること、という結論になった。

詳しくは、学会に行って、聞いてください。

クリニック チクサヒルズ 院長
林 衆治

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