話題の「再生医療」って何?ひざの痛みが手術なしでラクになる?
2025/5/26
ひざの痛み、あきらめていませんか?話題の再生医療は、自分の血や細胞を使って手術せずに痛みを和らげる新しい治療法。わかりやすく解説します。

目次
そもそも再生医療ってなに?
再生医療とは、けがや病気で傷んでしまった体の部分を、元どおりに「よみがえらせる」ことを目指す新しい治療です。
従来の医療では、痛み止めを使ったり、悪い部分を手術で取り除いたりしてきました。
一方、再生医療では「自分の体が本来持っている、治る力」を利用して、やさしく自然に回復を促します。
たとえば、ひざの軟骨がすり減って歩くのがつらい方に、自分の血液や細胞を使って、ひざを内側から元気にする——そんなイメージです。
再生医療の仕組み
再生医療にはいくつかの方法がありますが、基本的な考え方は共通しています。
- 自分の体から採取した成分(血液、脂肪、骨髄など)を使う
- それを特殊な方法で加工して、治したい部分に戻す
- 自分自身の「修復力」を活かして、元気を取り戻す
つまり、外から「何かを足す」のではなく、「自分の力を引き出す」治療なのです。
よく使われる治療法「PRP療法」
当院でも導入している再生医療のひとつが「PRP(ピーアールピー)療法」です。
PRP療法では、自分の血液を少しだけ採って、それを機械で濃縮し、血小板という修復成分がたっぷり含まれた液を作ります。そして、それをひざなどの痛む部分に注射します。
この血小板には、「治しなさい」というサインを出す働きがあり、けがや炎症のある場所で、細胞を修復する手助けをしてくれます。
PRP療法の特徴
- 自分の血を使うので安心
- 日帰りで受けられる
- 入院や手術は不要
- 副作用が少ない
変形性ひざ関節症や、スポーツによるケガなどにとても効果が期待されています。
幹細胞を使った治療も進んでいます
最近では、「幹細胞(かんさいぼう)」という特別な細胞を使った治療も注目されています。
幹細胞は、傷ついた組織を修復したり、新しい細胞を作ったりできる力を持っています。脂肪や骨髄から取り出して、体に戻すことで、より本格的な再生を目指します。
この治療は当クリニックを含めたまだ一部のクリニックでしか受けられませんが、研究も進んでおり、今後さらに広がると考えられています。
再生医療はこんな方におすすめです
- ひざや肩が痛いけど、できれば手術は避けたい
- 痛み止めやヒアルロン酸注射が効かなくなってきた
- 年齢とともに関節がつらくなってきた
- 元気に歩いて旅行や趣味を楽しみたい
再生医療は、すぐに元通りになる魔法の治療ではありませんが、体に負担をかけず、少しずつ改善を目指せる選択肢のひとつです。
まとめ
再生医療は、手術に頼らず、自分自身の治る力を活かして体を回復へ導く、これからの医療の新しい形です。ひざの痛みをはじめ、関節や筋肉の慢性的な不調に悩まれている方にとって、大きな希望となる治療法です。
「年齢のせいだから仕方ない」とあきらめる前に、一度再生医療という選択肢を知ってみませんか?
当クリニックでは、再生医療についてのご相談を随時受け付けております。治療を始めるかどうかは、じっくりお話を伺ったうえで一緒に考えていきます。無理な勧誘や、わかりにくい説明はいたしませんので、どうぞご安心ください。
気になる症状がある方、ご家族のことが心配な方も、まずはお気軽にお問い合わせください。あなたの「これから」をサポートいたします。